29erとは
ISAFユースワールド艇種にも採用され、世界中で急速に普及している『No1.ユースボート』は、トップセーラーへの登竜門として最も認識されているハイパフォーマンスディンギー。
ハイスピードセーリングは 艇のスピードを上げて強いアパレント(見かけの風)をリグ上に流し、更にリグの効率を上げて走らせるという、今までのセーリングテクニックとは次元の一つ異なったもの。
このテクニックをマスターするためにはスピードの出る低抵抗かつ軽量のハルはもちろんのこと、乗り手のコントロールに対応してくれる優れたコンポジットリグが必要だ。
基本設計は『49e』同様ジュリアンベスウェイト(オーストラリア、英、カナダ、日の共同開発)によるものでワンデザインコンセプトとしてレーザー同様セールまで含めてすべてが同一の『均一性能クラス』。
なんと6隻のハルと10数セットのリグをテストセーリングで乗りつぶした結果生まれた世界ディンギー界の新しいウネリのトップランナー『29e』(トゥェンティーナイナー)は、一つのマスターモールドから造られたモールドで、現在、英、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどで建造されている。
現在、世界選手権はもちろん大陸選手権では、何百艇ものエントリーがあり、世界中の若者たちの間では29erの人気は止まることを知らない。
1996年ISAFは、新世代のディンギーに『49e』を2000年のオリンピックに採用し、今までのディンギーのスピードをはるかに超えたハイスピードセーリングは世界のトップアスリートを魅了しているだけにとどまらず、オリンピック種目では花形の種目とされるくらい観客にとっても見応えのあるクラスになっています。
セーリング以外でも魅力いっぱいの現代社会の若者たちには、ステップアップつながるエキサイティングなボートを与えることこそが、セーリング技術の向上のみならずセーリング界の活性化にも繋がり明るい未来を築きあげてくれるであろう。
日本国内でも毎年全日本選手権が開催され、世界を目指すユースセーラーが活動的にセーリングを行っています。